こんにちは!トリ頭です!
みなさん、戦力外通告って聞いたことありますよね。
プロ野球とかでよく聞くあれです。
コンサルの世界においても戦力外通告があります。
Up or Outてやつですね。弊社においてもご多分に漏れずあるのです。
本日はその制度と実際にOutに至る流れをご紹介したいと思います。
Outになる2つの王道パターン
Outになるには大体二つのパターンがあります。
一つはPJからリリースをされつづけ、社内失業状態となり自主的に退職をするという道です。
これは要は使えないというレッテルが張られ、その噂が立ちどのPJからもお呼びがかからない状態です。
これは自分自身でも自覚がありますし、自分自身が希望しているケースにもアサインされず、自ら退職をします。
まぁこの場合はやりたいことができない状態が続くので退職した方がいいかと思います。
次に、会社から明示的に退職勧奨をされるパターンです。
本日はこちらをご紹介します。
解雇というとある日突然、上司に会議室へ呼ばれてクビを宣告されることをイメージしますが、
実際は外資といえどもいきなり解雇とすることはできず、ちゃんとした制度があるのです。
僕はそれを最近目の当たりにしました。
退職勧奨をおこなうPIP制度
皆様、PIPという言葉をご存じでしょうか。
日系の事業会社出身である僕はもちろん知りませんでした。
PIPとは調べるとPerformance Improvement Planの略で、日本語では「業務改善計画」といった訳になります。
要は、なんか現場からの評価であなたのパフォーマンスが低いみたいだから一緒に改善していこうね!といった研修プログラムみたいなもんです。
改善という言葉が若干マイルドな印象を与えますが、決してそんなことはありません。
このPIPを言い渡されることはそのまま戦力外通告を意味します。。
この制度自体は会社内では公にされておらず、一部の関係者にしか知らない制度だそうです。
実際、会社の人事制度にもこの記載は一切ありません。
故に、内部の人間でもこの制度を知らない管理職の方がざらにいます。
ググってみると外資系では結構一般的な制度であり、過去には訴訟問題とかにも発展しているそうですね。
僕がなぜこれを目の当たりにしたのか、というと偶々入社後に仲良くなった方がその宣告をされたからです。
彼はなんだか上司と共に定期的な予定が設定されており、なんか秘密のプロジェクトが裏で動いているのかなとか僕は思っていましたが、実態は違いました。
彼は僕と大分仲が良かったので、この制度を今実施していることを内内で教えていただきました。
具体的にPIPが何か?というと以下のような流れのプログラムです。
①突然、直属の上司と共に偉い人たちに呼ばれる(大抵は所属部門のトップと人事が同席)
②そこで事務的にPIPという制度を説明される
③PIPの書面にサインを求められる
④その後、直属の上司と改善計画を作成
⑤改善計画の進捗を直属の上司と共に偉い人たちへ定期報告
⑥改善期間になり、最終判断が下される
そして、最終判断とは何か?というと選択肢は次の3つです。
1.Stay:今のポジションかつ所属でそのまま業務を行う
2.Demoted:降格です。給料が下がります。
3.Dismissal:解雇です。諭旨退職という形で次を探してくださいと宣告されます。
このように改善期間が与えられ、当事者と上司が策定した改善計画の状況を定期的に偉い人たちに報告します。
その改善期間の最後にこれまでの改善状況を踏まえ、お偉いさんたちが選択肢からジャッジを下します。
救済されない救済制度
こうやって見るとStayがあり得るじゃん、と思うじゃないですか。
でも、その時の上司と二人で雑談しているときにぽろっと次のようなことを漏らしていました。
「PIPの対象となった者でStayになった人は過去一人もいない…」
いや、こわ!!!
てゆか、第三者の自分にそんなこと漏らすその上司も怖いわ!!
そんな感じで、この制度を宣告されたが最後、それは死の宣告となるのです。
では、そもそもPIPの対象とはどのように選ばれるのかというと、それは会社によって基準はまちまちでしょうが、
弊社の場合一定期間でどのPJでも最低評価を貰い続けてしまうとPIPの対象となるそうです。
事実、僕が懇意にしていた方も1年間でいろいろなPJを渡り歩き、全てのPJでの評価が最低だったそうで、
このプログラムの対象となったそうです。
大体、1年間でいろいろなPJを渡り歩くというのは戦略系のPJを除けばそんなにありません。
その渡り歩いているというレコード自体がPJから不要と判断されリリースを繰り返していることを証明しています。
Amazonに勤務していた知人に聞くとAmazonでもPIPがあるそうで、まんま同じでした。
どうやら外資系企業では一般的な制度だそうです。
営業系とかだと改善計画としておよそ達成できないくらいの目標設定をされるんだとか。。
そして、その後、その知人はどうなったかというと、、、
転職活動を行い、無事に日経のベンチャー企業に転職していきました。。
まぁ、コンサル会社は適性の合う・合わないがあるのでその判断を半ば強制的にできるのは長いキャリアにおいて時間という観点でもいいことなんじゃないでしょうか。。という月並みな感想で締めたいと思います。
そんな感じで本日はOutの実態をご紹介しました!
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