[読書]『究極の問題解決力が身につく瞬発思考』寺嶋直史 著 | アウトプット(打ち手)には現状把握が超重要!

読書

こんにちは!トリ頭です!

今回、読んだのはPrime Readingで無料で読んだ『瞬発思考』です。

究極の問題思考が身につく〜というかなり大仰なフレーズを使っているのでかなり胡散臭い感じが出てますが、かなりの良書でした。

こういうサブタイトル的な煽り文句って編集者とかがつけるんでしょうか。
シンプルな方がいいと思うんだけどなぁ。

この本が良かったのは思考系の本てフレームワークとかのテクニック系の話に終始することが多いんですが、その辺を全てぶった切っていることです。フレームワークなんかよりも現状把握、つまり課題の認識が一番重要であることを唱えています。

問題が複雑であればあるほど現状把握がアウトプット(解決策)の精度が上がるとのことです。

話は変わりますが、最近、NETFLIXでSUITSのシーズン7を見ました。
日本版のリメイクもされたので有名ですが、弁護士事務所を舞台に様々な案件に取り組む。そんな話です。

この中でもドラマなのでどんどんトラブルに見舞われて状況が二転三転するんですが、そこでも主人公の一人、弁護士事務所の代表であるハーヴィー・スペクターがPJメンバーを集めてトラブルに対処する時に「現状を明らかにしよう!」と言うわけです。

つまり、現状理解が超重要でそこからの課題抽出が超重要なんです、ということが身にしみます。さすれば打ち手は自ずと出てくるということだそうです。

 

僕の読書メモ | 『究極の問題解決力が身につく瞬発思考』

*以下、読書メモ(本から引用抜粋)
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・どのような手順で考えればいいのかという「考える手順」を知らない


・「問題解決力」の本質は「思考力」です。しかし、多くの場合、思考力を磨くことよりも、問題を分析するフレームワークを活用することなどに重点が置かれます。

・現状、何か課題があるからこその問題解決なのですから、すべての思考は現状から組み立てていかなければなりません。現状がなければ、修正・追加・削除等すべきことは何も見えてこないのです。すべては正しい現状把握から、という基本は、ぜひ覚えておいてください。

・ありがちなのが、この「現状把握」に、「考え」「思い」「感想」「期待」「想像」などが入ってしまうケースです。

・問題が複雑で高度になればなるほど、高い質の現状把握が求められることになる

・この想像力の有無が、仕事ができるかできないかの大きな要因の1つにもなっています。 ベテラン社員に限らず、仕事のできる人は、常に頭にゴールを描いて仕事をしています。 ゴールを描けるから、物事を正確に判断でき、即断即決で決断できます。また、ゴールを描いているから、何が重要で何が重要でないかを区別し、優先度に差を付けて取り組むことができるのです。 

・「瞬発思考」を身につけるためには、 ・自分がどの思考のタイプなのかを知る ・その思考のクセにと らわれずに、問題解決力を磨くという、ある程度のトレーニングが必要になるのです。

複雑な問題の全体像を捉えるためのもう1つのポイントは、「思考と作業の分離」を意識することです。

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僕はこの部分が特に刺さった!

本書の中では思考力と言われているものは所詮スキルにすぎず、思考手順さえ知っていれば誰でも習得ができるものとしています。つまり、コンサル転職で求められる地頭というのは十分後付けで鍛えることができるというわけですね。

また、フレームワークをぶった切ってるところは元BCG代表の内田さんの著書である『論点思考』と共通してますね。BCGではフレームワークを利用せずに問題解決に当たるのが当たり前だそうです。

また、マッキンゼーでも基本的には「空→雨→傘」の手順を利用するそうですが、これも本書の思考手順と同じですね。つまり、ゴリゴリの戦略ファームでもフレームワークを利用した思考なんて求めてないってことです。

では、フレームワークは無価値なのか?

というとそんなことはありません。この辺は『論点思考』に詳しく書いてありますが、どこでフレームワークを利用するか、というとクライアントや社内で説明する際です。つまり、これまでの思考をフレームワークに綺麗に押し込んで説明する際に利用するとのことです。

まぁアウトプットの精度を上げるための装飾というくらいの位置付けですね。

実際、コンサル面接のケース問題でいきなり3Cとか4Pとかで説明しだすと、結構寒い状況になりがちですねということが分かります。解答時間をもらえてプレゼンしましょうの時は有用かもしれません。

更に、この本で良かったのは「思考と作業」は分離しましょうという点です。
これは結構嵌りがちですが、普段の仕事をしているとついつい作業に堕してしまいがちです。なぜなら作業は思考が入らず楽ですし、何より成果物の進捗が進んでいる気になれるからですね。

これは普段から僕も気をつけていますが今自分が行なっているのが思考なのか作業なのかは意識するようにしています。また、明確な分離ができずに、ついつい手を動かしてしまうことがあります。

こんな時は強制的に思考タイムを設けるのがいいですね。
例えば月曜の午前中はパワーポイントやエクセルを一切開かず、もしくはPCすら開かずにガリガリと一人ブレストを行う、などのルールを設けてそのサイクルを回すとかを自分に課すのがいいですね。

てな訳で、本書は数々の思考系本を読んだけど今ひとつな人や仕事に活か仕切れていない人、新卒なんかにオススメです!

以上、本日はこんなところです!

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